ウディ・アレン語録

母はよく言ってた
幼児の僕はよく笑い かわいかったとね
だが5歳くらいに変わったらしい
気難しく皮肉っぽい子供にさ


学校を好意的には思っていない
最悪の生徒だったし 今も学校が嫌いだ


『アニー・ホール』以前は
人を笑わせたいとだけ思ってた
よく訊かれたよ
“得意なのはコメディだろ?”
“僕や僕の友達が見たいのは
『バナナ』のような映画だ”
でも僕は思ったんだ
“笑い”は削ってもいいと
人間の物語を撮るためならね
以前の作品にはなかった形で
人間を描きたかったんだ


人気のある映画が最優秀作品賞を取るんだ
だが“最優秀”なんて誰にも決められない
陸上競技は別だよ
1位になれば最も優れた選手だということだ


喜劇より悲劇を書くことのほうが僕には意味がある
芝居でも映画でも悲劇の脚本を書くためには
現実に向き合う必要があるし
ジョークではごまかせない
すごく難しいし 恥をかくことも多い
だが情熱を感じる仕事で失敗するほうが
得意分野で無難に成功するより喜びは大きい

(『マンハッタン』の完成版を見て)
ユナイテッド・アーチスツ社に申し出た
“公開しないでくれたら次の作品は無料で撮る”とね


ミア・ファローは素晴らしい女優だった
演技の幅も広く
大胆なコメディもシリアスな演技もこなせる
だが彼女の良さが
まだ十分に発揮されていないと感じた
だから彼女にいろんな役を書いたよ


いつも男性の視点で書いてた
特に皮肉っぽいジョークが得意な
男性の視点ばかりだった
だがダイアン・キートンに出会い 彼女の目を通してさまざまな発見があった
女性のために書き始めたら
女性ならではの視点を学ぶことができ
やがてそのほうが面白く感じるようになった
男性の視点よりね
ダイアンのおかげさ


夢見たことで実現しなかったことは何もない
こんなにも運がよかったのに
人生の落後者の気分なのはなぜだろう